うんうんと唸るデーデマンにご機嫌なセバスチャン。
ちなみにここはセバスチャンの部屋である。


「うぅ〜セバスチャンのばかぁっ」


涙目で部屋の主を睨んだのはデーデマン。
満足そうなセバスチャンとは反対に、彼は少し拗ねているようだった。


「馬鹿とは何ですか?」
「っ…手加減ぐらいしてよね!」


満足そうな笑みを見せられてデーデマンの頬がほんのりと赤く染まる。
幾ら怒っていようが美人なセバスチャンに笑みを見せられたらデーデマンだって嬉しくない筈がない。
結局直視出来なくなり、ぷいっとそっぽを向いたデーデマンにセバスチャンは小さく溜息をついた。
しかしその後意地が悪そうにニヤリと笑う。


「…あんなに気持ち良さそうだったのにですか?」


ギシリとベットが沈んで、デーデマンの頭の横に手が置かれる。
耳元でくすくすと笑ったセバスチャンはそのままデーデマンの耳をぺろりと舐めた。


「もっと、とねだったのは誰でしたっけ?」
「ャんっ!…っ、ちょ……」


セバスチャンから逃げるように身体を捩るデーデマンだが、悲しいことにそんなの出来る訳がない。
その内にシーツもはぎとられ、羞恥の為にデーデマンは泣きたくなった。


「っく…セバスチャン!」


シャツ一枚羽織っただけの姿で寝ていたデーデマンだ。
格闘の結果裾は上にあがり、白い太ももが惜しげもなく太陽の光に晒されいる。同様にシャツが大きい為に胸元も丸見え状態だった。

ちなみに所々にある赤い痕はセバスチャンの仕業である。


「………」
「……? せ、ばすちゃ…」


動きの止まったセバスチャンに何となく嫌な予感がしてデーデマンは口をつぐんだ。
さすがにセバスチャンもこんな自分を相手にするとは思いたくない、が。


「……それだけ暴れれるならまだ大丈夫ですね」










次の日。
死んだようにベットに突っ伏すデーデマンがいたらしい。



 
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